ねえ、パパはどうして中小企業診断士を取ろうと思ったの?
中小企業診断士に登録したのは2015年4月だけど、
合格までに3年かかったので、2012年から勉強を始めたんだよ。
大きな動機は2つあったんだ。
合格までに3年かかったので、2012年から勉強を始めたんだよ。
大きな動機は2つあったんだ。
当時は2011年の東日本大震災の後の不景気からいまだ回復せず、それに比べて韓国その後は中国が経済発展をしてきた時期と重なるのだよ。だから当時は韓国人や中国人は自信をつけて、東京の街でさえ我がもの顔で闊歩していた。それに対して日本人は自信を無くしていた。今の世界情勢が当たり前のてんちゃんにとっては不思議だろうが、国家が経済力を失うということは国民の誇りや自信も失われていく。少なくともパパはそう思ったんだよ。
その時にパパが勤めていた中小企業へ大企業から転職してきたSさんがいて、Sさんが大企業と比べて遅れている会社の体制をことごとくバカにして来たので良く議論していた。昔からビジネス書を熱心に読んでいたので経営戦略や組織論は詳しいつもりでいたパパは、ことごとくSさんを論破していった。Sさんもビジネス書をよく読んで勉強していたようで白熱した議論だったよ。しかしSさんは正論だけど薄っぺらな一般論を他人の言葉で語り、自分の意見がないやつだと思っていた。そりゃあ長年いた会社だから、パパの方がずっと会社のことは詳しいし、愚痴も含めて、会社に対する自分の意見を問われれば負けるわけない。
そしてふと気づいた。「えらそうに言ってるけど、俺も正論として本から借りた一般論を語っているだけじゃないか。ビジネス書をたくさん読んで来たけど、経営学や戦略論、組織論を体系的に学んだことは一度もない。薄っぺらな借り物の言葉であり、自分の思い付きを理論武装として利用しているだけだ」そう思った時に愕然としたよ。人のことを言う前に自分がビジネスを体系的に学ばないと!
日本の経済力の回復につなげるには、国は何か間違った方向に行っているようだ。それなら個々の企業、そしてその構成員である従業員が強くならなければならない。何か経営全般を体系的に学習できて、自分の思考のベースとなる知識を身に付けられる資格がないだろうか。読書だけではダメだ。学んだ知識をアウトプットし活用できるスキルにしないと。その時に難関国家資格である中小企業診断士を思い出し取得しようと心に誓ったんだ。